1. HOME
  2. ブログ
  3. ブログ
  4. 第64回 日本臨床細胞学会 秋期大会で講演を行いました「心と生活習慣に働きかけるAIによる行動変容支援の構想について」

DICE-Talk

アドダイスCEO・伊東大輔のブログ

ブログ

第64回 日本臨床細胞学会 秋期大会で講演を行いました「心と生活習慣に働きかけるAIによる行動変容支援の構想について」

日本臨床細胞学会におけるアドダイスCEO伊東大輔講演

日本臨床細胞学会、秋期大会で講演をしてきました!

皆さん、こんにちは!アドダイスCEOの伊東大輔です。

私は広島生まれ広島育ちなので、東京を拠点としていても広島には縁が深く、つい先月も広島大学を会場として日本腎・血液浄化AI学会学術集会・総会で講演の機会を頂戴したばかりでした。
※詳しくは前回のブログ記事をご覧ください。⇒ 第5回 日本腎・血液浄化AI学会学術集会・総会で、予兆制御AIに関する講演を行いました!(2025.10.30)

そして今回、11月30日(日)に開催された「第64回 日本臨床細胞学会 秋期大会」にて、数多く開催されたシンポジウムやワークショップのうち、「AIの現在と細胞診」というシンポジウムで講演させていただきました。

日本臨床細胞学会は、細胞診による疾患の早期発見・診断精度向上を目的とする専門学会です。病気の兆候や原因を細胞診の技術と知見で先んじて見つけていこうという視点は、アドダイスが提供するヘルスケアAI(ResQ AI)の「未病の状態で気づき手を打つ」という考え方と通じるものがあります。

そこで今回の講演は、「心と生活習慣に働きかけるAIによる行動変容支援の構想について」 というテーマでお話をしてきました。
広島国際会議場と原爆ドームを背景にしたアドダイスCEO伊東大輔
なお会場は、広島の中心地、広島平和記念公園に隣接する広島国際会議場です。

第64回 日本臨床細胞学会 秋期大会講演

広島国際会議場前のテラスで自撮り。思い切り逆光で失礼します。朝一番のシンポジウムでしたので、対岸の原爆ドームから朝日が昇っています。

予兆制御AIで「未病」段階のリスクを検知、Well-being向上に貢献

アドダイスのコア技術は、特許技術「SoLoMoN Technology(ソロモン・テクノロジー)」に基づく独自のAI「予兆制御AI」です。一般に知られる「生成AI」とは異なり、形や言葉にならない曖昧なもの(人の勘と経験、感覚的判断など)を学習し、潜在的リスクを予兆します。例えるならば、人の自律神経のようにバックグラウンドで稼働し、制御を行うAIです。

この予兆制御AIで目指しているのは、健康から病気へ移る手前の段階、つまり「未病」の段階で心や身体のリスクをAIがキャッチして知らせ、Well-being向上に貢献することです。

第64回 日本臨床細胞学会 秋期大会講演スライド4

心身に蓄積した疲労の可視化

ご紹介したのは、予兆制御AIによる心身に蓄積した疲労の可視化です。心拍数や睡眠時間、呼吸数といった日々のバイタルデータから、病気、異常の予兆を捉えてお知らせすることで、発病する前に行動変容を起こす、あるいは医療などの介入による早期治療、予防行動を促すことができます。

「最近なんだか調子が悪いな…」と感じることは、誰でもあります。心だったり、身体だったりと色々ですが、そのまま自然と回復していくこともありますが、悪化することもあります。その悪化の度合いを、予兆制御AIはスコアで可視化してお知らせすることができます。

この技術を用いて、私たちは「心の健康」への介入も進めています。協会けんぽの統計によると、精神疾患を理由とする休職・退職は増加の一途にありるそうです。身体のみならず心の健康を損なわないようにすることも、非常に重要です。

広島大学「脳・こころ・感性科学研究センター」との共同研究で開発した、心の疲れや落ち込み状態をスコア化する研究もご紹介させていただきました。
第64回 日本臨床細胞学会 秋期大会講演スライド1

Well-beingを実現するエコシステムの構築にむけて

人生100年時代、いつまでも健康であり続けるためには、自分の健康状態を常に見守り、異常の兆候に早期に気づき手を打てる、あるいは医療等の適切な介入を受けて、異常の原因を取り除くことが必要です。

そのためには、「点」ではなく連続する「線」と幅広い「面」で、その人のライフスタイル全体に寄り添い、見守るしくみ、エコシステムの構築が必要です。私たちはそれを、予兆制御AIで実現しようとしており、「ライフスタイル医学AI®」としてご提供しています。

そしてこのエコシステムの構築に欠かせないのは、PHR(パーソナル・ヘルス・レコード)データの活用です。メーカーによりバラバラな仕様のデータを「コンテナ化」する規格「IEC63430」など、国際標準化への取り組みを他社と共同でめ進めています。

国際標準化については、損害保険ジャパン株式会社などSOMPOグループのシンクタンク「SOMPOインスティチュート・プラス」掲載論文で、ヘルスケアAIにおける国際標準規格(IEC63430 コンテナフォーマット)の活用事例としてご紹介いただいています。ぜひご参照ください。
「PHRガイドラインの活用により期待される効果 ~サービス品質向上と開発効率化の両立へ~」(SOMPOインスティテュート・プラスのサイトに移動します)

講演の概要は以上です。
30分間の講演で盛りだくさんのご紹介になってしまいましたが、細胞学会の内容としては異色の面もあり、興味深く聞いていただけたと感じました。

アドダイスの取り組みにご関心ある方は、ぜひお気軽にご連絡ください!
お問い合わせフォーム

関連記事