<参加報告>第4回 Hatch Meets UP!「AIでこころの可視化」成果報告
アドダイスは、名古屋市のフィールド活用型社会実証支援事業「Hatch(ハッチ) Technology NAGOYA」の中のネットワークコミュニティ「Hatch Meets(ハッチ・ミーツ)」において、昨年7月より、障がいある方の就労支援を行う一般社団法人あいち福祉振興会様と共に、社会実証プロジェクトに参加しています。
20023/8/7(月)プロジェクト報告会「第4回 Hatch Meets UP!」が開催され、アドダイスも参加、代表取締役CEO・伊東大輔より成果報告をさせていただきました。
メンタルヘルスのスコア表示を目指して
アドダイスは、独自のAI技術「SoLoMoN® Technology(ソロモン・テクノロジー)」に基づき、スマートウォッチ装着者のバイタル変化を検証し、AIにより心身状態を観える化することで健康管理や就労内容との関連性を解析し、メンタルヘルスのスコアの表示を目指しています。
昨年度より測定と解析を行い、バイタルデータとAIスコアが一定水準を超えると、アラートでご本人に連絡をして参りました。またあいち福祉振興会様のスタッフと、ご利用者(精神障がいをお持ちの就労希望の方)では、アラート発報の傾向に明らかな違いがみられました。
またバイタルデータと、ストレスや抑うつに関連する質問紙の得点を学習したAIモデルを作成し、メンタルリスク(メンタルを損ねているリスク)のスコア化に取り組みました。
伊東の成果報告後、あいち福祉振興会・代表理事の中島様よりメッセージをいただきました。
中島様からは、以下のメッセージをいただきました。
・利用者様は、こういった取組みをなかなか”自分事”として捉えていただきにくい。また腕に装着したまま睡眠をとることへの抵抗もあると聞いていてそこは難しいと感じる。
・今年から新たに搭載された2つのメンタルリスクスコアにより、調子が悪かったとき、良かったときを本人が認識できれば、本人が自分のこころの病気と向き合えるようになるのではないかと思う。
・アラートメールにより、こころと身体の健康状態が本人に数値で示される。これによりストレスが蓄積しこころが爆発してしまう前に、本人が自分で気づけることができれば、病気の悪化を防ぐことができる。健康状態の可視化が指標として世の中に定着することで、多くの人の役に立つことを願ってこの実証に参加している。
中島様、ありがとうございました。
参加者の方からのご意見
ご紹介後、プロジェクトのメンターの方々より、大変貴重なご意見、ご指摘を頂戴しました。
・アラートを出してくれるのはよいが一週間単位では少し長いと思う。
・アラートと共に送るアドバイスは、単に「運動しましょう」などではなく、より具体的な実行しやすいものが良いと思う。
・アラートは、メンタルの健康を損ねているご本人ではなく、見守る側の管理者に届けたほうがよいではないか?⇒8月の実証で検討します(アドダイス)。
・プロダクトとしては非常に有益だと思うので、サービス全体のフローを示してほしい。
・アラートメールでは、人はなかなか行動変容しにくい。色々工夫してほしい。
…等
本報告会については、hatchTechnology NAGOYAのサイトでも報告記事がございます。合わせてご覧ください!
第4回Hatch Meets UP!開催報告(hatchTechnology NAGOYAのサイトへ)
いただいた貴重なご意見は、今後の開発に活かして参ります。ありがとうございました。
ヘルスケアAI関するお問い合わせ・資料請求は、以下のフォームからお気軽にお送りください。
お問い合わせフォーム
ResQ AI採択実績
・ベストストーリーテリング賞受賞!Berkeley SkyDeck Batch15:Global Innovation Showcase 参加報告(2023.02.11)
・山梨県中央市および株式会社アルプス、豊前医化株式会社と共に、県民の健康寿命延伸を目指して「健康見守りAI」の実証実験スタート!(2022.07.08)
・あいち福祉振興会と共に、障がいのある方の就労支援施設において「未病AI」の社会実証を実施!(2022.06.29)
・静岡県立大学「地域みらいづくりフェロー」認定(2022.6)
・科学技術振興機構(JST)「COI加速支援プログラム」採択(2022.04)
・山梨県「TRY!YAMANASHI!実証実験サポート事業」第2期採択(2022.04)
・SMBCグループ「未来X」住友生命保険相互会社より「Well-being賞」を受賞(2022.01)
・(株)八神製作所「YAGAMI Human Care Pitch 2021」採択(2021.12)
・JICAおよび米州開発銀行グループIDB Lab オープンイノベーションチャレンジ「TSUBASA」採択(2021.11)
・IDB、米州開発銀行「高齢化する社会の課題解決策のコンテスト」選出(2021.11)
・CEATEC2021スタートアップピッチコンテスト、オーディエンス投票で1位入賞(2021.10)