「コロナ禍における高齢者ケア」というグローバルな課題に応えるために

~ 英語版公開に添えて ~

日本は、高齢化が先行して進んでいる国のひとつであり、医療、介護をはじめ様々な面で、高齢化に対応してきた実績を有しています。

いっぽう海外に目を向ければ、これから高齢化のフェーズに進もうとしている国が数多くあります。

そのような国で、いまコロナ禍における「高齢者の健康見守り」が、大きな課題となっています。
アドダイスは、これをグローバルな課題と捉え、ヘルスケアAIの海外提供を視野に入れて取り組んでいます。

まずは、ヘルスケアAIの英語版紹介動画と、スクリプトをご紹介します。

Protecting Health and Life in and after Corona with Lifestyle AI(2minutes)

I am Daisuke Ito, the CEO of ad-dice.
We are professionals of lifestyle medicine and AI.I have a vision we are creating artificial life era with sensor networked society supported with AI. With the mission  of “realizing a safe and secure society in the age of artificial life“  we have developed a unique AI technology  (autonomous type AI) that controls the environment.

Our AI behaves like the “autonomic nerves” of our society. socially, physically, and biologically changing everyday. Re-learn and provide 1st care instead of humans.

Lifestyle AI is an AI based on “SoLoMoN technology” that learns not only physical characteristics but also living environment and lifestyle with AI and realizes the ultimate individual care.

My friends` parents including mine living alone in hometown. I want them under remotely monitor.  And AI picks up the urgent who needs care community support.
I would like to provide you this proven technology in the aging society of Japan.

Remote care system AI diagnoses Pre-symptomatic and weighs the urgency of whom should be cared for with limited medical resources.
With ResQ Band, or High Accuracy and low price wearable IoT.

私達が捉えている課題

WHOと国連の定義によると、65歳以上の人口割合が

65歳以上の人口割合が
A:7%超 ⇒ 高齢化社会
B:14%超 ⇒ 高齢社会
C:21%超 ⇒ 超高齢社会

とのことで、日本は1970年に「A:高齢化社会」を迎え、1994年に「B:高齢社会」に、そして2007年には「c:超高齢社会」に突入しました。

これは非常にスピードの速い高齢化の進み具合で、高齢化について日本は世界のトップを独走している状態です。しかし日本だけでなく、アジア、北米、南米、ヨーロッパ各国がこれに続いており、高齢化は国際的な潮流となっています。

このように世界中で高齢化が進展している状況下で起きた、新型コロナウイルスの感染拡大。これが長期化する中、私たちは今回特に南米の「チリ」において、以下の課題を捉えました。

◆短期的視点 … コロナ禍での高齢者による医療アクセス悪化、および高齢者ケアの質の低下
◆中長期の視点 … フォーマルケアの財政的限界を緩和(必然である介護の社会化への備え)

影響を受けているグループ・コミュニティ

チリにおける新型コロナウイルスの感染拡大は、以下のような影響を及ぼしています。

  • ひっ迫する医療機関や高齢者ケア施設
  • 高齢者自身及び高齢者を抱える家族
  • 将来世代の負担増に対する備え

高齢者への影響

中南米地域では、新型コロナウイルスの感染拡大以降、多数の国で厳格なロックダウンを始めとする措置がとられました。

特に感染リスクの高い高齢者については、より厳しい措置が適用されたケースが多く、そのような状況の中で高齢者の医療サービスへのアクセスは以前と比較して限定的となっています。

また、コロナ禍において高齢者の生活の質も低下しましたた。例えば、チリでは新型コロナウイルスの感染拡大当初の2020年3月から6ヶ月間にわたり、75歳以上の高齢者の外出禁止措置が取られました。しかしこれら高齢者の3割は、一人暮らしもしくは高齢者のみで暮らしており、食料や薬へのアクセスが制限され不自由を強いられました。

加えて外出禁止措置は、高齢者の適度な運動の機会をも奪います。このような状況の中、コロナ禍で高齢者が直面した課題を克服し、彼らがより健康的に暮らすための新しいソリューションが必要とされています。

ソリューション

私たちは、上記のようなチリの高齢者の現状に鑑み、私達が独自開発した自律型AI技術(ソロモン・テクノロジー)を使ったResQ AI(ライフスタイルAI)ResQバンド(バイタル測定スマートウォッチ)を利用し、頻繁に医療機関を受診することが困難な高齢者の健康見守りを行い、未病を早期に捉えしくみの提供を行おうとしています。

ResQバンドは皮膚温、血中酸素濃度の測定のため、信頼性の高いテキサスインスツルメンツ社、オスラム社のセンサーを搭載しています。また、スマホ専用アプリ(ResQ Live)と連携しており、医療機関や家族などが、遠隔で高齢者の健康状況のチェックを行うことが可能となります(ResQ Platform)。

これらの技術により、アフターコロナの世界においても高齢者の長期ケアを実現していきます。

また、ResQバンドはレンタル式、医療機関や家族がチェックできる健康状況のデータを保管するクラウドはサブスクリプションとなっており、低価格でのサービス提供が可能となっています。

革新性

ライフスタイルAIは、日本の東京大学、広島大学、県立広島病院、国立病院機構等に所属する医療関係者とともに開発を進めています。

高齢化が進む中、健康で長生きし、人生を楽しむことを求める人々が今後さらに増えていくことが予想されますが、今回提示するソリューションは、「未病」…つまり病気に至る前に利用者の健康状態に気づくことを可能にするものであり、病気に至る前に人々に行動変容を促しますので、大病を患ったり、介護が必要な状態を回避する可能性を高めることができ、健康寿命の延伸に寄与します。

また、利用者本人だけでなく、医療機関や家族が連携して利用者の見守りを行うことができます。

もたらす結果

私たちはライフスタイルAIの提供により、以下の結果をもたらすと予測しています。

■短期的インパクト
コロナ禍で、高齢者は医療機関の受診や、家族の訪問などが制限されています。健康の見守りをライフスタイルAIで常時行うことにより、未病や異変を早期に発見、対応することが可能となります。

■中・長期的インパクト
未病状態での対応が可能になることにより、大病を防ぎ、高齢者がより健康に長生きできる社会を実現します。また、このソリューションにより人々が自らの健康管理を行い、健康意識が高まることにより、公的医療費や介護費の支出の低下、将来的な社会保障費の削減にもつながります。


私たちは、2021年6月より愛媛県久万高原町の町立病院で、ライフスタイルAIの実証実験を行っております。

久万高原町は、東京23区の8割ほどの広大な町域に、7800名の町民の皆さんがお住まいです。久万高原町立病院では、山間部に点在してお住まいの町民の方…特に高齢者や医療ケアを必要とされる方々を、数名のスタッフで見守らなければなりません。 ⇒久万高原町における実証実験の詳細

久万高原町の課題は、高齢化が進む世界各国と同じ課題です。人的、設備的にも限られたリソースのもとで、どうすれば人々の健康を漏れなく見守ることができ、また適切なケアによって生活の質を向上させることができるのか。私たちは、ヘルスケアAIとResQ Bandによる健康見守りを、それに対する答えとしております。ヘルスケアAIは、世界を見据えて展開して参ります。

ヘルスケアAIに関するお問い合わせは、以下のフォームからお送りください!
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