広島県呉市・呉腎研究会の第45回「くれじんの集い」にて、講演を行いました! ~AIが変える、腎浄化医療と生活習慣 ―「未病」のリスクをキャッチするAIの話
皆さん、こんにちは!アドダイスCEOの伊東大輔です。
2026年5月7日(木)、広島県呉市の呉阪急ホテルにて開催された「第45回くれじんの集い」(主催:呉腎研究会/共催:日機装株式会社)にお招きいただき、60分間の講演を行って参りました!早速ですが、講演の内容をご報告します。
「くれじんの集い」とは
「くれじんの集い」は、広島県呉市および周辺エリアの腎臓内科医師によって発足された「呉腎研究会」が主催する医療研究・教育イベントで、毎年5月に開催されています。
呉市地域における透析・腎疾患の研究と治療の発展、活性化、また関係者の皆様の連携促進を目的としており、今年で45回目という、大変歴史ある集いです。
当日は呉市内・近郊の病院の医師、看護師、腎代替療法専門指導士など多くの皆さまにご参加いただき、会場はほぼ満席でした。
今回は、現場で患者様と日々向き合っておられる皆さまの聴講ということで、まずはAIについてわかりやすく興味を持っていただけること、さらにそのAIが腎血液透析の実務でどう活用できるのか具体的にイメージし未来のビジョンを描いていただく下地を作ること、この2点に留意してお話をさせていただきました。

AI学習について小咄でご紹介
自己紹介とアドダイスのご紹介の後、AIの解説をしました。人間の脳神経同士の、隣の神経とのつながりの「太さ・細さ」を数値で表現したものがニューラルネットワークであり、それがどれほど複雑になっても基本的な仕組みは変わらないということを、「かわいい孫のおやつの好みを学習、再学習するおじいさんの脳」という小咄でさせていただきました。

小咄『かわいい孫のおやつの好みを学習、再学習するおじいさんの脳』
その上で「生成AI」と「予兆制御AI」の違いをご説明しました。予兆制御AIは、様々な事象が形になるまえの「潜在的リスク」を事前にキャッチするものです。自律神経のように命令されなくともデータをモニタリングし見守り、知らせ、整える働きをすることなどをお話しました。
腎血液浄化分野における予兆制御AIの活用
心身の見守りとして産業分野での事例を人の心身になぞらえ、例えば血圧低下前のシグナル検知や、ΔBV(循環血液量変化率)のモニタリングなどをご紹介しました。
特に、予兆制御AIがただ結論を提示するだけでなく、「どの寄与因子がどう影響しているか」といった根拠を提示する仕組みについてお話ししたところ、「AIの結論だけでは怖いが、根拠となるグラフや数値を自分の目でも確認できるのは、現場スタッフとしては安心」とのお声をいただきました。

予兆制御AIは、環境、機械、身体と心を見守る

リスクを上昇させている寄与因子を探る
またメンタル面では、透析患者の多くがうつ症状を抱えやすいという現状に対し、予兆制御AIでストレスを見守る仕組みをご紹介しました。「現場でまさに心配な患者さんがいる」「地域の精神保健対策にも役立つかもしれない」「メンタル担当の同僚につなぎたい」といった切実かつ熱心な声を複数いただきました。

透析患者のメンタル見守り
病院外、つまり患者さんの日常生活に寄り添う予兆制御AIの可能性についてもお伝えしました。スマートウォッチ等で24時間365日モニタリングし、自覚症状がない「未病」の段階でリスクを可視化します。
この「日常の連続データの重要性」を、「野球のピッチャーが投げたボールの軌道を、ホームベース手前だけで判断するか、投じた瞬間から継続的に追いかけるか」という例えでお伝えしたところ、透析の患者様が通院中以外の生活を継続的に見守れることが、地域医療を担う皆さまにとって身近な課題として感じていただけた手ごたえがありました。

ボールが投じられた瞬間から継続的にモニタリング
今回、地域医療の最前線で透析・腎疾患に向き合う多くの皆さまにお話しでき、熱意ある質問もお寄せいただき議論を交わせたことは、大変多くの学びがあり、私にとって貴重な機会となりました。
関係者の皆さまには心から御礼申し上げます。ありがとうございました。
本件にご関心ある方は、ぜひお気軽にご連絡ください。
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