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アドダイスCEO・伊東大輔のブログ

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日本自動認識システム協会「医療自動認識プロジェクト」で「PHRデータの国際標準規格:コンテナフォーマット」について講演しました!

240807_JAISA医療自動認識プロジェクト講演-(5)

2024年8/7水、一般社団法人日本自動認識システム(JAISA)の部会の一つ「医療自動認識プロジェクト」にて登壇の機会を頂戴しました。先の6月、同じくJAISA「自動認識プロジェクト」でも講演させていただき、そのご縁での登壇となりました。

画像認識プロジェクトでの講演の様子は以下の記事をご覧ください。
<ブログ>日本自動認識システム協会「画像認識プロジェクト」で予兆制御技術と自律型AIについて講演しました!
2024.06.21

講演テーマ「真に生活者中心の医療・ヘルスケアのDXのために ~アドダイスの「自律型AI」でできること、そして皆さんと共にできること」

講演は、約60分のお時間を頂戴しました。会場にお越しの方に加え、zoomでも多くの方に聴講いただきました。

アドダイスのSoLoMoN AIは、その開発過程で病理画像における「がん細胞」の検知で特許を取得(画像処理装置及び検査システム・特許第7235272号)、またコロナ禍では重症化リスクのAIによるスコア化など、医療との関りが非常に深い経緯があります。

最初にアドダイスの「自律型AI」と「予兆制御AI技術」開発までの経緯、また医療画像解析の話題にフォーカスしながら事例をご紹介。またコロナ禍における「COVID-19-ResQプロジェクト」の経緯、その後、身体だけでなくメンタルヘルスに着目し、こころと身体のWell-beingを目指す背景などをご紹介しました。

センシングIoTデータコンソーシアムによるPHRデータ国際標準規格「コンテナフォーマット(IEC63430)」への参画を呼びかけ

今回、医療関係のメーカーの皆様に特にお伝えしたかったのは、PHR(Personal Health Record)データの「コンテナフォーマット(IEC63430)」へのご参画の呼びかけです。

現状、各種医療・ヘルスケアデータの信号形式は、測定機器の種類やメーカーによって異なっています。利用者の利便性を考え、これらを連携させようとすると、デバイスごとにSDK(Software Development Kit)を読み解いて開発する必要がありますが、デバイスメーカーとソフトウェアメーカーのナレッジは大きく異なり、異なる信号形式のデータを連携させるには、非常に手間がかかってしまいます。

240807_JAISA医療自動認識プロジェクト講演スライド (60)

PHRデータの原稿:異なる信号形式のデータが混在

この点を問題視した政府により、2021年、経済産業省の公募で採択された企業が中心になり「センシングIoTデータコンソーシアム」により、世界に先駆けてデータのスムーズな連携・共有を可能にする新規格の国際標準化プロジェクトがスタート。

アドダイスも2022年より、ヘルスケアAIのプラットフォーム規格作りのプロジェクトに参画し、国際標準化へ向けて歩みを共にして参りました。
⇒ 関連記事 センシングIoTコンテナの標準化に先鞭!「テストラボ(トライアル版)」参加レポート(2022.11.09)

このプロジェクトで提唱し進めているのが、コンテナフォーマット(IEC63430)です。

アドダイスのAIプラットフォームは、世界で初めてこのコンテナフォーマットに対応。異なる規格のPHRデータにAIで横串を刺し、AIプラットフォーム上での活用に先鞭をつけました。

240807_JAISA医療自動認識プロジェクト講演スライド (61)

コンテナフォーマット(IEC63430)

今後ますます高齢化が進みます。そこで最も重要なのは、それぞれがこころも身体も健康で自立して生活し続けることができるよう、社会全体で支える仕組みの構築…「AAL(Active Assisted Living):自立生活支援」です。

240807_JAISA医療自動認識プロジェクト講演スライド (70)

高齢者対策に資するAAL(Active Assisted Living:自立生活支援)が最重要課題

現状では、医療・ヘルスケアのDXにおいて、専門領域ごとの縦割りでヨコの連携がないこと、病院や介護施設と言った「点」の見守りだけで、ブラックボックスが生じてしまっていることなどが問題視されています。

240807_JAISA医療自動認識プロジェクト講演スライド (69)

国際標準規格により、医療・ヘルスケアデータをシームレスに活用し、真に生活者のためのしくみづくりへ

これらがコンテナフォーマット実装で解消され、ヘルスケアAIプラットフォームを基盤として、自分自身だけでなく、医療機関、家族、薬局、地域包括支援など信頼できる機関とデータを共有し、健康状態を見守ることが可能になります。

私たちはコンテナフォーマットにより、真に生活者を中心とした、トータルなヘルスケアAIサービスを実現しようとチャレンジを続けています。主旨にご賛同いただけるメーカー、ベンダーなど企業の方は、ぜひ参画をいただければ幸いです。

なおコンテナフォーマットにつちえは、つい先日の2024年8月1日、損害保険ジャパン株式会社などSOMPOグループのシンクタンク「SOMPOインスティチュート・プラス」掲載論文「PHRガイドラインの活用により期待される効果 ~サービス品質向上と開発効率化の両立へ~」に、ヘルスケアデータの国際標準化(IEC63430 コンテナフォーマット)に関するアドダイスの取組みをご紹介いただいております。

SOMPOインスティチュート・プラス様のサイトで、全文を無料でお読みいただくことができます。ぜひご一読ください!
PHRガイドラインの活用により期待される効果 ~(上級研究員 岡島正泰)サービス品質向上と開発効率化の両立へ~

講演後は、様々な質問をお寄せいただき、私も新たな視点を得ることができるなど大変貴重な機会となりました。ありがとうございました。

アドダイスは、SoLoMoN Technologyの「予兆制御®」技術で社会課題解決に挑戦し、持続可能な社会づくりを支えるサスティナブルAIのプラットフォーム構築を目指しています。

アドダイスのAI、コンテナフォーマットについてご関心を持たれた方は、ぜひ以下からお気軽にお問い合わせください!
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