招待講演:JASIS2019 AIの進歩が切り拓く新しいヘルスケア
令和元年9月5日、JASIS2019 幕張メッセ国際会議場にて講演いたしました。
アジア最大級の分析・科学機器総合展ということで講演すべてが専門性の高い内容でした。
それだけに参加者みなさんのご関心も非常に高く、中身の濃い講演となりました。
サイバー絆研究所の皆さまありがとうございました!
生体と近傍環境の計測とAIの進歩が拓く新しいヘルスケア
Advances in Body & Ambient Sensors for Health & Diseases
日時 | 2019年9月5日(木)9:50‐16:40 |
会場 | 幕張メッセ国際会議場3階 304会議室 |
世話人 | 神沼二眞(ICA)、根本直(産業技術総合研究所)、西出香(TNO Healthy Living)、曽根秀子(横浜薬大)、佐々木浩二((株)アドイン研究所)、生島高裕((株)数理先端技術研究所)、多田幸雄(CBI学会, ICA)、中井謙太(東京大学医科学研究所) |
開催者 | NPO法人 サイバー絆研究所 |
協賛 | 日本オミックス医学会 |
後援 | 日本バイオインフォマティクス学会、CBI学会 |
参加費 | 無料(展示会場への参加登録が必要です) |
開催趣旨
この会合の目的は3つある。その第1は、いわゆるプレシジョンメディシン(Precision Medicine)と称される、ゲノム解読など生体の分子レベルの分析、計測技術の進歩を臨床の実践に生かす試みを、医師の処方箋を必要としない、「医薬品にあらざる介在法(Non-Pharmacological Intervention、NPI)」に拡張する方向性を示すことである。
それは食事や運動、近傍環境(Ambient Environment)の検知と対応、その他あらゆる生活様式の工夫による健康や病気への対処の研究と実践を意味する。
その第2は、患者や生活者が自らの健康や病気への対処に積極的に関わる「参加型ヘルスケア」の実践の基盤となる、体につけられ、データをインターネットで送信、収集できる簡便な(IoT)機器(ウエアラブルズ、Wearables)の進歩を紹介することである。
第3は、そうした健康や病気に関わる分析や計測機器からのデータを、「生活者が先導する次世代のヘルスケア」の視点から活用するための「データサイエンス(あるいはD2K(from data to knowledge;データから知識を生成する)サイエンス」の専門家の必要性を訴えることである。そこにはいわゆる人工知能AIや機械学習、深層学習などの活用も含まれる。
なお、この研究集会は、昨年、JASIS2018で開催した「健康研究と臨床研究をつなぐD2Kサイエンス」と題する会合と、昨年度と本年度、日本バイオインフォマッテクス学会の支援による医療や医薬品開発の領域における「D2Kサイエンス」および「データサイエンス」の人材養成を主題とした(合計5回の)研究会を引き継ぐ会合である。