ファシリティマネジメントのDX、GXを考える対談が実現。ソーシャルデザインマガジン『Maintainable』の取材を受けました!

2023年8月24日、アドダイスは、丸井グループの総合ビルマネジメント企業・株式会社マルイファシリティーズ様、および国際的な清掃機器メーカー・ケルヒャー ジャパン様と共に、ソーシャルデザインマガジン『Maintainable』の取材を受けました。

ファシリティマネジメントに対する熱い想いが交錯する中、そこでAIが果たせる様々な可能性についても語り合えた、貴重なひと時でした。

ファシリティマネジメントのDX、GXを考える対談が実現。ソーシャルデザインマガジン『Maintainable』の取材を受けました!アドダイスからのご説明

取材会場:丸井グループ本社(東京都中野区中野4丁目3番2号) ワークラウンジ「tamaru」

CONTENTS
1.ファシリティマネジメントの新たなトランスフォーメーションを考える、対話の場が実現
2.清掃現場の知見を共有し、企業や領域の垣根を超えてこそDXが可能に ~マルイファシリティーズ様
3.めざすは「清掃のDX」。持続可能な社会に役立つものづくりを  ~ケルヒャー ジャパン様
4.ファシリティマネジメントのDX、清掃のDXに。AIが成しえる多様な可能性 ~アドダイス
汚れの可視化/「あとづけ」と「横ぐし」そして予兆制御🄬で、清掃のDXを推進/エネルギー使用量を削減し、GX、脱炭素を支援
5.まとめ

1.ファシリティマネジメントの新たなトランスフォーメーションを考える、対話の場が実現

ソーシャルデザインマガジン『Maintainable』創刊号

ソーシャルデザインマガジン『Maintainable』創刊号

ソーシャルデザインマガジン『Maintainable』は、SCRuM(Sustainable Circular Regeneration united in a Maintainable manner)をコンセプトとして、持続・循環・再生・保守可能な社会変容を進めるためにフェバリット株式会社が2023年3月に創刊。多様な領域を横断しながら新しい価値づくりを探求するメディアです。

今回は、ソーシャルデザインマガジン『Maintainable』第2号掲載の特集記事のための取材であり、「環境技術の治癒力」がメインテーマ。
DX(Digital Transformation)、GX(Green Transformation)を軸とし、ビルマネジメント業のマルイファシリティーズ様、清掃機器メーカーのケルヒャー ジャパン様、そしてAI開発のアドダイスと、立場の異なる3社の対話から新しいファシリティマネジメント像を描いていこう、という企画の一環となります。
ソーシャルデザインマガジン『Maintainable』公式サイト

2.清掃現場の知見を共有し、企業や領域の垣根を超えてこそDXが可能に ~マルイファシリティーズ様

マルイファシリティーズ様は、「○I○I」のロゴでおなじみの「マルイ」等を展開する丸井グループのグループ会社として、マルイはじめ全国の大型商業施設のBMコンサルティング、設備管理・建築、警備、清掃、フードコート運営などを総合的に管理されています。

少子高齢化による働き手不足はビル管理業界でも深刻で、清掃の省力化、ロボティクス化はすでに5年前から取り組んで来られたそうです。コロナ禍では、清掃作業に「防疫・除菌」の要素も加わり、これらはロボティクスと相性も良く、今後の日進月歩の技術に期待しているとのこと。

また同社の強みは現場を熟知していること、というお話は印象的でした。建築物の素材や構造等が異なる多数の店舗を運営されており、清掃現場に関する膨大な知見を有しておられます。しかし一方で、例えば清掃ロボットを作る会社は現場のことをあまりご存じない。現場に関する情報が共有され、会社の垣根を超えて取り組まないと、DXは進まないのではないか…ということでした。

「清掃の本当の価値は(単に汚れをきれいにすることではなく)お客様が快適に過ごせる空間を創ること」というお話は、まさに正鵠を射るものでした。

3.めざすは「清掃のDX」。持続可能な社会に役立つものづくりを  ~ケルヒャー ジャパン様

ケルヒャー ジャパン様は、ドイツに本社を置くケルヒャー社の日本法人。イエローの家庭用高圧洗浄機やスチームクリーナーでおなじみですが、業務用清掃機器でも世界最大手のメーカーの一つです。

かつてはロボットの性能が追い付かず、ロボット清掃のために、あらかじめ人が場を整える必要があったそうです。それではDXの意味が無いと自社で研究開発に取り組んで来られた結果、本年7月、欧州で先行して導入が進んでいる自律型の床洗浄ロボットが、日本でも本格導入開始。清掃現場の生産性向上に、導入先から大きな期待が寄せられています。

また現在欧州で進めている、清掃のためのプラットフォームもご紹介いただきました。清掃業務は、発注者(ビルのオーナー様など)あってこそですが、発注者との透明性、公平性確保、情報共有のプラットフォームとしての活用が進んでいるとのことでした。

お話の中で印象的だったのは、ケルヒャー ジャパン様も「現場をわかった人でないと、清掃ロボットは作れない」とおっしゃっていたこと。現場を知りつくしたメーカーとしての強みにより、持続可能な社会の実現にに役立つものづくりをしていきたい、そのためにDXに力を入れていきたい、とのことでした。

4.ファシリティマネジメントのDX、清掃のDXに。AIが成しえる多様な可能性 ~アドダイス

弊社からは、2社それぞれのお話を受けて、アドダイスのAIで成しえる様々な可能性について、代表取締役CEO・伊東よりお伝えしました。

汚れの可視化

アドダイスのAIは、元々は細胞のがん化の状態を「ゲージで可視化」するところからスタートしました(特許技術)。この技術によって汚れ等をゲージ上で可視化し、清掃の自動化、また情報や判断の共有化・共通化に貢献します。
箱のキズを検知しAIが可視化、ゲージのつまみで調整

「あとづけ」と「横ぐし」そして予兆制御🄬で、清掃のDXを推進

またアドダイスのAIは、異なるシステムやデータに「横ぐし」を通すことができます。そして既存の設備やシステムに、AIを「あとづけ」が可能です。既存プラットフォームを持ち、管理者、メーカー、そのほか多様な組織が関わる清掃現場においてもAIを「あとづけ」でき、縦割りのデータ系列にも「横ぐし」を通して、AI自動制御、自律制御を実現できます。

さらにアドダイスのAIは、データを過去に遡り未来を予兆しながら「再学習を繰り返し自ら成長してく」ことも特長です(予兆制御🄬AI)。例えば新たなセンサーの追加、目的や基準の変更があっても、それらを取り込み再学習を繰り返し、柔軟に成長し対応できます。

清掃現場の実情やニーズに柔軟に対応できるAIで「清掃のDX」を推進、課題解決が可能ではないか?という思いをお伝えいたしました。

エネルギー使用量を削減し、GX、脱炭素を支援

清掃現場でも、「持続可能な社会」実現へ向けた省エネ、GX、脱炭素への取り組みは不可避です。

アドダイスのAIは、横浜駅の商業施設「相鉄ジョイナス」で成果を出している通り、夏場で8%以上、冬場で15.8%以上のエネルギーコスト削減を実現。一過性の効果にとどまることはなく、エネルギー使用量を持続的に削減し続けています。

また先にも述べた特許技術により、独自の「省エネAIスコア」で省エネの状態を可視化。省エネ効果を、スコアでわかりやすく提示することが可能です。こういった技術を清掃現場に適用し、お役に立てる部分は少なくないのではないかと感じました。

– 省エネAI「SEE GAUGE」導入事例 日本初、既存施設へのAI後付け事例。空調制御の「職人技」をノーコードでAI化し、お客様ご意見を最大8割削減!
– 相鉄企業株式会社 プレスリリース 「相鉄ジョイナス」の施設管理システムに予兆制御®AI「SEE GAUGE(シーゲージ)」を導入【相鉄企業】 空調管理の自動制御で、お客さまの快適性を向上へ

ファシリティマネジメントのDX、GXを考える対談が実現。ソーシャルデザインマガジン『Maintainable』の取材を受けました!

5.まとめ

今回の対話の中で、マルイファシリティーズ様からは「清掃の知見の共有」そして「清掃の価値はお客様が快適に過ごせる空間創造」、またケルヒャー ジャパン様からは「清掃のDX」「持続可能なモノづくりを」をいうキーワードをいただきました。

アドダイスは、空間・環境が快適で心地よく、またそこで過ごす人のこころと身体も健康で健やかであるよう、AIが自律神経のように裏方で働き、すべての人のWell-beingを実現していく。「こんなAIがある時代に生まれてよかった」と、感動を持てるような社会を目指しています。

先にご紹介した事例で、弊社はAIによる空調制御で「快適性80%向上」という実績を出しています。そして清掃もまた、空間の快適性を向上させ、価値を高める仕事です。これらはみな、そこで過ごす人の「Well-being向上」という、同じゴールに向けた取り組みであることは、間違いありません。今回の対話で、私たちに貴重な「気づき」を与えてくださったマルイファシリティーズ様、ケルヒャー ジャパン様には、この場を借りて深く感謝申し上げます。

最後に、今回の場を主催いただいた、『Maintainable』編集発行元であるフェバリット株式会社様にも、深く感謝申し上げます。

フェバリット様からは、「海外製のAIに比べて、国産AIは日本人らしいモノづくりの丁寧さ、きめ細やかさが感じられる。その点に期待したい」とお言葉を頂戴し、気持ちを新たに今後のAI開発に活かしていくことを決意いたしました。
ファシリティマネジメントのDX、GXを考える対談が実現。ソーシャルデザインマガジン『Maintainable』の取材を受けました!代表取締役CEO伊東大輔

本取材の内容は、今秋発売予定のソーシャルデザインマガジン『Maintainable』第2号に掲載予定です。ご期待ください!
発売されましたら、弊社からもお知らせいたします。
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